ミウラとアートで、ミウラート。
すっかりご無沙汰してしまい申し訳ありません。
もう気が付けば、蝉が鳴き始めた今日この頃、
この3連休は特に出かける予定もなかったので
松山市内の北部・堀江にある ミウラート・ヴィレッジ へ。
ちょうど夏休みっぽい、海中写真家・伊東昭義さんの展示をしていたので
観て参りました。
郊外の、住宅街と三浦工業関連なのかよく分からないですが
町工場っぽい建物もいくつかある中に、
ひっそりと建っておりました。
三浦工業グループの創業者・故三浦保氏が、生前に企画・建築したこの美術館。
細長い建物と青々と茂る芝生、その中にはオブジェがあり
ミステリーサークルのような神秘的な雰囲気がありました。
そして、周囲には三浦保氏をはじめ、国内外の芸術家とともに制作した
陶板作品「ミウラート」が展示され、
初夏の昼下がりとは思えない独特の空気感が漂っていたのでした。
事業家としての顔と、芸術家としての顔。
二つの顔を持っていた、三浦氏。
彼が興した三浦工業株式会社は、
創業100周年を目前に控えるグループ会社に成長し
愛媛を代表する企業として地域経済を支えてくれています。
忙しいというレベルではないくらいの多忙さだったはずなのに、
その中でも作品の制作活動に打ち込む原動力は
一体何だったんだろうか。
個人的な意見ですが、
きっと自分のバランスを取ろうとしていたのではないでしょうか。
仕事の疲労、ストレス、重圧、いろんなものがのしかかる中で
ただ黙々と取り組める芸術への時間は、
彼にとっての気分転換、リフレッシュだったのだと思います。
私も、彼の独特の空間は
時間の流れもそこを漂う空気も普段と異なる「非日常」に来たようで
すごくリラックスできました。
人も私以外に2組くらいしかいなかったのも良かったのかも。
地元の人もあまり行く機会はないようなので、穴場としてぜひ。
また、ぼちぼち更新します。